加計町(読み)かけちよう

日本歴史地名大系 「加計町」の解説

加計町
かけちよう

面積:九六・一八平方キロ

山県郡の南部、中央やや西寄りに位置し、西の戸河内とごうち町から流れ込んだ太田おおた川が町域のほぼ中央部で、南流する滝山たきやま川や南西流するようろ川を合して南に向きを変える。南流した太田川は町域の南端で町境に沿って東流し、町域東を南流してきた西宗にしむね川をも合わせて、東南隣の広島市安佐北区に流出する。集落はこれら諸河川の流域に散在するが、町域の大部分山地で、北西方の大箒おおぼうき(一〇一三・三メートル)のほか標高七〇〇―八〇〇メートルの山山が連なる。耕地は全面積の六パーセントにすぎない。米作は振るわないが、雑穀・野菜・木材を生産し、椎茸蒟蒻や川魚を特産とする。

河川沿いに諸方に延びる街道は、古くから山陰瀬戸内海を結ぶ要路で、町の中心加計は、その要衝として栄え、現在も広島市と島根県益田ますだ市を結ぶ国道一九一号と、大竹市と島根県浜田はまだ市を結ぶ国道一八六号の交差点である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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