デジタル大辞泉 「卒」の意味・読み・例文・類語
そつ【卒】[漢字項目]
[学習漢字]4年
1 下級の兵士。「弱卒・従卒・兵卒・
2 急なさま。にわかに。「
3 おわる。おえる。「卒業」
4 卒業のこと。「高卒・新卒」
5 身分の高い人が死ぬ。「卒去」
6 (俗字「卆」の文字分析から)九十。「卒寿」
[補説]5は正しくは「シュツ」と読む。「卆」は俗字。
[名のり]たか
[難読]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
明治維新後,旧下級武士に与えられた身分呼称。旧幕時代から中間(ちゅうげん)・足軽などは卒とよばれていたが,1869年(明治2)から71年までに藩士以下の者,旧御家人,足軽,中間,朝廷の使丁などが卒と規定された。72年1月卒は廃止され,世襲の卒は士族に,新規一代限りの卒は平民に編入された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…宮中儀礼の一つ。喪葬令(そうそうりよう)によると,親王または三位以上の者の死を〈薨〉といい,五位以上の者は〈卒〉,六位以下庶人は〈死〉と称して区別した。親王および五位以上の者が没すると,治部省から太政官を経て天皇に奏聞する。…
…1869年(明治2)6月の版籍奉還後,公卿や諸侯らが華族と称されたのに対し,藩士は一門以下平士にいたるまですべて士族と称した。このうち微禄の者は同年12月に卒とされ,士族は18等,卒は3等に分けられた。この士族のもとに,農工商は平民と称せられた。…
※「卒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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