博多[区](読み)はかた

百科事典マイペディア 「博多[区]」の意味・わかりやすい解説

博多[区]【はかた】

福岡福岡市南東部の区。1972年区制。区域中央を御笠川,西境那珂川が流れる。古くから商業地として繁栄。博多湾に臨む博多港は,古代には儺津(なのつ),荒津などと呼ばれ,大宰府の外港として西国最大の要地であった。中世には博多津として日本三津の一つとされ,日明貿易により商業経済が栄え,多くの博多商人輩出。黒田氏の領有後その外港となった。現在も市の商業地区をなし,臨海部には博多埠頭,福岡サンパレス,国際会議場,ベイサイドプレイスなどがある。昭和通り南側は博多リバレインとして再開発。中洲(なかす)は歓楽街。JR博多駅周辺には官公庁,企業など都市機能が集積,再開発施設キャナルシティ博多は1996年開業。山陽新幹線,九州新幹線,鹿児島本線,市営地下鉄各線などが通じる。区中央部には福岡空港がある。雑餉隈(ざっしょのくま)地区は住宅・商業地区で区南部の中心。博多の総鎮守櫛田神社は博多山笠どんたくで知られ,住吉神社板付遺跡があり,博多織博多人形博多節など伝統的な産物や文化が伝わる。31.63km2。21万2527人(2010)。
→関連項目渋川満頼福岡[県]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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