(読み)サ

デジタル大辞泉 「叉」の意味・読み・例文・類語

さ【叉】[漢字項目]

人名用漢字] [音]サ(漢) シャ(呉) [訓]また
ふたまた。またになったもの。「音叉交叉三叉
両手を組む。「叉手
難読叉焼チャーシュー夜叉やしゃ

しゃ【叉/沙/砂/紗】[漢字項目]

〈叉〉⇒
〈沙〉⇒
〈砂〉⇒
〈紗〉⇒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「叉」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 3画

[字音] サ・シャ
[字訓] はさむ・さすまた・わかれる

[説文解字]

[字形] 象形
指の間に爪のあらわれている形。〔説文〕三下に「手指相ひ錯(まじ)はるなり」とするが、叉は一爪、(そう)は二爪のあらわれている形。指爪を以て叉取することを原義とし、のち交叉・分岐する状態をいう。

[訓義]
1. はさむ、指爪をもって、つまむようにはさむ、はさみとる。
2. 指爪ではさむ形、さすまた、また。
3. さすまたの形をした器具、先端が分かれる形、わかれる。
4. く、かきとる。
5. 釵(さ)と通じ、かんざし

[古辞書の訓]
和名抄〕叉 比之(ひし) 〔字鏡集〕叉 オサム・アザフ・カカル・オサマル・コリコリテ・ホコ・ヒシ・ヤシナフ

[声系]
〔説文〕に叉声としてを録し、また〔新附〕に釵を加えている。ともに叉の後起の字。また〔玉〕に「は衣なり」とあり、衣の脇の開いた部分をいう。

[語系]
叉・・釵・tsheaiは同声。は木の二また枝。釵は〔玉〕に「人の岐(きけい)なり」とみえる。

[熟語]
叉灰叉竿叉魚叉交叉簇叉嘴・叉手叉袋・叉叉髦叉欄
[下接語]
叉・音叉・画叉・竿叉・魚叉・戟叉・交叉・三叉・叉・支叉・手叉・殳叉・長叉・挺叉・鉄叉・矛叉・夜叉

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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