取並（読み）とりならべる

精選版 日本国語大辞典

とり‐なら・べる【取並】

〘他バ下一〙 とりなら・ぶ 〘他バ下二〙 (「とり」は接頭語)

① 物をずらりとならべる。また、とりそろえる。とりなむ。

※源氏（1001‐14頃）梅枝「香どもは、むかし今の、とりならべさせ給て」

② 二つのものを兼ね備えて持つ。

※源氏（1001‐14頃）絵合「絵のさまも、もろこしと日の本とをとりならべておもしろき事ども猶ならびなし」

とり‐な・む【取並】

〘他マ下二〙 ＝とりならべる（取並）①

※万葉（８Ｃ後）一六・三七九一「真十(まそ)鏡 取双(とりなめ)懸けて 己(おの)が顔 還(かへ)らひ見つつ」

出典　精選版 日本国語大辞典