デジタル大辞泉
「向上」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こう‐じょうカウジャウ【向上】
- 〘 名詞 〙
- ① 上に向かって進むこと。良い方へ向かうこと。進歩すること。また、そのために努力すること。
- [初出の実例]「五典のほかに、別に向上(カウジャウ)の道あるべしとぞんじ候はいかが」(出典:翁問答(1650)上)
- ② 上を向くこと。見あげること。
- [初出の実例]「向上と見あぐれば、万仭の青壁刀を以て削れり」(出典:松井本太平記(14C後)三)
- ③ より以上であること。より上。きょうじょう。
- ④ ( 形動 ) 位や程度が最も高いこと。また、そのさま。最高。最上。
- [初出の実例]「道をまもるべき人なれ共、いまだ、向上の大祖とは見えず」(出典:却来華(1433))
- ⑤ 仏語。
- (イ) 下から上へ、あるいは末から本へ向かうこと。また、越えて上に出ること。
- [初出の実例]「其文すこしにても向上(カウジャウ)なれば、世の人棄て是を読ず」(出典:談義本・成仙玉一口玄談(1785)五)
- (ロ) 迷いの境から悟りの境に入ること。そこで得られた悟りの智見。
- [初出の実例]「又向上の事にてしり、向上の事にてきくとき」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏向上事)
- (ハ) 密教で説く十二口伝の一つ。ある句の上に他の句をつけて読むこと。下につけて読むことを向下という。
- ⑥ 現在の状態を不完全または、不満足として理想追求に努力すること。
- [初出の実例]「堕落せざらんが為には怒らざるべからず、向上(カウジャウ)せんが為には怒らなければいけない」(出典:搦手から(1915)〈長谷川如是閑〉足のうら)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「向上」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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