土ふまず(読み)つちふまず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「土ふまず」の意味・わかりやすい解説

土ふまず
つちふまず

足底(足の裏)にある弓状のくぼみをいう。足の骨格は全体として距骨(きょこつ)を頂点とした弓状を呈しており、これを足底弓とよぶ。足底の外側縁は、実際には床面に密着しているが、内側面では前後が床に、その間の部分は床面から離れて弓状に弧を描いている。これは、足の足底弓内側部が、踵骨(しょうこつ)隆起から第一中足骨の頭まで床と離れて弓状をなすことによる。このくぼみのない足を扁平足(へんぺいそく)(べた足(あし))とよぶ。

[嶋井和世]

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世界大百科事典(旧版)内の土ふまずの言及

【足∥肢】より

…足底と指の足底面の皮膚は,手のひらの皮膚と同様に毛と皮脂腺がなく,色素に乏しいために白く,特殊の皮膚理紋(指紋,足底紋)がみられる。足底の内側中央部は上のほうに向かって浮き上がって足円蓋(俗に土ふまず)という。これがなくなっている状態が扁平足である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」