土弓(読み)ドキュウ

デジタル大辞泉 「土弓」の意味・読み・例文・類語

ど‐きゅう【土弓】

あずちに的を置いて弓で射る遊戯。江戸中期以降は、楊弓ようきゅうと混同された。

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精選版 日本国語大辞典 「土弓」の意味・読み・例文・類語

ど‐きゅう【土弓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (あずち)にかけた的を楊弓で射る遊戯。また、その場所。江戸末期には楊弓と混同した。矢場。土弓場
    1. [初出の実例]「所々の宮地、寺方の庭に葭簀張の土弓(ドキウ)といふ物ありて」(出典:談義本・華鳥百談(1748)五)
  3. 歌舞伎囃子の一つ。江戸時代の盛り場にあった楊弓場の音を模したもの。太鼓の前に小さい木の枝の標的をつるしたので、標的にあたった音「かちり」を太鼓のふちで打ち、はずれた音「どん」を太鼓で打って、「どん、かちり」を適当な間で打ちはやし表現する。

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