大徳寺納豆(読み)だいとくじなっとう

精選版 日本国語大辞典 「大徳寺納豆」の意味・読み・例文・類語

だいとくじ‐なっとう【大徳寺納豆】

〘名〙 大徳寺門前、時には寺内で製する納豆。夏期に、蒸し、または煮た大豆を室(むろ)で発酵させ、塩味をつけ、天日に当ててさらに発酵させたもので、色が黒く、鹹味(かんみ)酸味とがきいている。一休禅師から製法を授かったと伝え、一休納豆とも称する。《季・夏》
青井戸(1972)〈秦恒平〉「大徳寺納豆を包んだ鯛の薄造りと」

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百科事典マイペディア 「大徳寺納豆」の意味・わかりやすい解説

大徳寺納豆【だいとくじなっとう】

浜納豆

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世界大百科事典(旧版)内の大徳寺納豆の言及

【納豆】より

…室町期になると納豆,唐(から)納豆と呼ばれ,のちには寺院でつくることが多かったため寺納豆ともいった。京都では大徳寺納豆,天竜寺納豆などの名が知られ,遠江(とおとうみ)浜名湖畔の大福寺でつくられたものは江戸初期から浜名納豆(浜納豆とも)として著名であった。現在では,柔らかく煮たダイズにショウユコウジカビを植えてこうじ豆をつくり,塩水に浸漬(しんし)して3~4ヵ月発酵させたのち,豆をとり出して乾燥する。…

※「大徳寺納豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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