デジタル大辞泉 「大麻」の意味・読み・例文・類語
たい‐ま【大麻】
2 伊勢神宮などで授ける神符。
3 アサの別名。また、その葉や樹脂から製する麻薬。麻酔・鎮静・催眠・幻覚などの作用がある。日本では大麻取締法で規制されている。マリファナ。ハシシュ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
(星野美穂 フリーライター / 2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
古くは〈おおぬさ〉と言い,伊勢神宮で歳末ごとに頒布する神札のこと。一般神社の神札の名称として用いることもある。古来,寺院では大般若経,仁王経などを何度も読誦し,その回数を記した巻数(かんず)を祈禱依頼者に配ったが,伊勢神宮もはやくからこれにならい,祓詞(はらえことば)を何度も修して千度祓,万度祓のお祓大麻を配った。神宮では〈大御璽(おおみしるし)〉と称し,〈お祓さん〉とも〈大神宮さん〉とも親しみを込めて呼ばれた。鎌倉時代にはすでに記録に見え,神宮に所属する御師の手によって全国に配布された。普通お祓大麻をのし形に包んだ剣先祓(けんさきばらい)で,丁重なものは箱に収めて配った。1871年(明治4)の御師の廃止につづいて御祓の配布廃止の命令が出され,神宮司庁がこれの頒布をすることになった。第2次大戦後は神社本庁を通じて全国に頒布されている。
執筆者:茂木 貞純
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