普及版 字通 「妄(漢字)」の読み・字形・画数・意味
妄
常用漢字 6画
(旧字)
6画
[字訓] みだりに・いつわり・あやまる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(亡)(ぼう)。〔説文〕十二下に「亂るるなり」とあり、妄誕の意。金文の〔毛公鼎〕に「女(なんぢ)敢てなること毋(なか)れ」とあり、〔書〕に「」というのと同義の語であろう。・(荒)はいずれも遺棄された屍体をいう字。はその呪霊へのおそれを含む語と思われる。
[訓義]
1. みだり、みだりに、むなしく。
2. いつわり、しいる、根拠なく。
3. あやまる、まどう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 イツハル・ミダリガハシ・マドフ・カタマシ・シヘタグ・ミダリ
[語系]
・・(忘)miuangは同声。muanは声義近く、〔説文〕十下に「るるなり」と訓する。(望)・miuangも同声。(ぼう)を金文の〔献(けんき)〕に「十世まで(わす)れず」のようにの意に用いる。
[熟語]
妄意▶・妄冀▶・妄偽▶・妄議▶・妄挙▶・妄計▶・妄言▶・妄語▶・妄▶・妄行▶・妄作▶・妄殺▶・妄死▶・妄執▶・妄書▶・妄賞▶・妄進▶・妄信▶・妄人▶・妄説▶・妄想▶・妄誕▶・妄断▶・妄談▶・妄誅▶・妄聴▶・妄伝▶・妄図▶・妄動▶・妄認▶・妄批▶・妄評▶・妄弁▶・妄冒▶・妄誉▶・妄妖▶・妄庸▶
[下接語]
妄・偽妄・疑妄・虚妄・狂妄・矯妄・譎妄・愚妄・妄・荒妄・詐妄・讒妄・誕妄・妄・誣妄・無妄・迷妄・妖妄・庸妄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報