デジタル大辞泉
「婚外子」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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婚外子【こんがいし】
婚姻関係を結んでいない両親から生まれた子。世界的には,スウェーデン,デンマークなどの北欧でその出生率が高く,米国,フランス,英国,カナダなどの先進国では増加傾向にある。こうした国ごとの出生率の違いは,妊娠と結婚に対する考え方の違いによるところが大きい。日本においては,1910年の9.4%をピークに下降し,現在1%前後という非常に低い数字である。しかし,婚外子に対する差別は大きい。 民法では,婚姻している両親から生まれた子が〈嫡出子〉と呼ばれるのに対し,婚外子は〈非嫡出子〉と規定され,遺産の法定相続分は嫡出子の半分である。また,戸籍や住民票,健康保険証などに,嫡出子は〈長男・長女〉などと記載されるが,婚外子は〈男・女〉の記載のみである。こうした差別には批判の声が高く,徐々に解消される方向ではある。近年特に,結婚とはなにかをあらためて問い直す姿勢や,今までの結婚の枠にとどまらない新しい男女の関係が肯定的に受けとめられつつある。国際連合は1989年に採択した〈子どもの権利条約〉で,婚外子に対する差別を禁止している。→シングル・マザー/非婚/私生子
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の婚外子の言及
【私生児】より
…適法の婚姻によって結ばれた夫婦以外の関係から生まれた子どもが私生児であり,婚外子,非嫡出子とも呼ばれる。
[ヨーロッパ]
キリスト教が一般化する以前のヨーロッパでは,結婚制度そのものに不確定の要素が多かったから,当然私生児の定義も流動的であった。…
※「婚外子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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