デジタル大辞泉 「屯」の意味・読み・例文・類語
たむろ【▽屯】
2 明治時代、特に巡査の詰めている所。駐在所。
「―へ訴えて出るがいい」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
[類語]集う・群がる・群れる・集まる・駆け付ける・殺到・すだく・たかる・固まる・参集・押し寄せる・押し掛ける・詰め掛ける・揃う・寄り合う・寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・馳せ参ずる・馳せつける・勢揃い・集合・集結・オンパレード


(なや)むなり。艸木の初めて生じ、屯然(ちゆんぜん)として
むに象る。
(てつ)(艸の初生)の一を貫くに從ふ。一は地なり。尾曲(まが)る」とし、〔易、屯(ちゆん)〕の文を引く。〔易〕によって文を解くものであるが、金文の字形は織物の縁飾りとして、糸を集めて結んだ形。金文に字を「玄衣黹屯(ふつじゆん)」「康右(祐)屯(純)魯」「屯右(純祐)眉壽」のように用い、「黹屯」は「黻純」、縫いとりの縁飾りのあることをいう。織物では織糸を集め束ねて作るので、屯束(とんそく)・屯集(とんしゆう)の意がある。屯難(ちゆんなん)の義は引伸、字形は草の初生とは関係がない。
立〕屯 モハラ・ナツク・ムラガル 〔字鏡〕屯 ムラガル・モトル・トハス・アツム・アツマル・クシク・カカル・カコム・モハラ・タムラ 〔字鏡集〕屯 ウチハヤシ・モヂル・クシク・アツシ・カタシ・アラタム・タヲム・ハジム・タムロ・カガマル・モトル・アツマル・ムラガル・ツラナル・マロガス
du
nは同声。屯は純の初文。
(冬)も糸端を結んでとめる形で、
(終)の初文。屯と純、
と
とは同じ関係である。邨(そん)は邨集で村の意。
(とん)は屯倉でまるい穀倉。織物を屯・純を以て数え、〔史記、
秦伝〕に「錦
千純」の語がある。村tsu
nは邨と声義近く、人の聚居する所をいう。
▶・屯亶▶・屯鈍▶・屯難▶・屯否▶・屯平▶・屯
▶・屯厄▶・屯雲▶・屯営▶・屯衛▶・屯塢▶・屯騎▶・屯居▶・屯拠▶・屯軍▶・屯結▶・屯
▶・屯行▶・屯耕▶・屯候▶・屯墾▶・屯砦▶・屯守▶・屯種▶・屯戍▶・屯聚▶・屯集▶・屯住▶・屯宿▶・屯所▶・屯
▶・屯夕▶・屯駐▶・屯丁▶・屯邸▶・屯田▶・屯農▶・屯部▶・屯兵▶・屯堡▶・屯封▶・屯落▶・屯塁▶
屯・困屯・駐屯・鈍屯・入屯・分屯・兵屯・辺屯・
屯・列屯出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...