デジタル大辞泉
「川内」の意味・読み・例文・類語
せんだい【川内】
鹿児島県北西部、川内川下流にあった市。平成16年(2004)周辺町村と合併して薩摩川内市となる。→薩摩川内
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せんだい【川内】
鹿児島県北西部の地名。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が都を置いた地と伝えられ、
奈良時代には
薩摩国の国府・
国分寺が置かれた。昭和一五年(
一九四〇)市制。平成一六年(
二〇〇四)周辺町村と合併して薩摩川内
(さつませんだい)市となる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
川内
かわうち
[現在地名]仙台市川内三十人町・川内亀岡北裏丁・川内亀岡町・川内山屋敷・川内大橋通・川内澱橋通・川内明神横丁・川内大工町・川内川前丁・川内中ノ瀬町・川内追廻・川内元支倉・川内柳町・川内数寄屋丁・川内新横丁・川内元支倉通・川内中の坂通・青葉山
広瀬川の右岸一帯、北は牛越渡戸から南は同川に竜ノ口渓谷が合流する地点まで。北・東・南を広瀬川、西を青葉山と亀岡の御裏林で囲まれた一帯を広く川内と称した。広瀬川の浸食作用により台原・仙台上町・仙台中町・仙台下町の四河岸段丘が顕著にみられる。中心となる南部一帯を占有する仙台城は、この河岸段丘地形の高低を利用して築造された山城である。中世は名取郡方面から北上する東海道西沿いの地で、弘安五年(一二八二)・同一〇年・正安四年(一三〇二)銘などの板碑があったことからも知られるように、仙台築城以前にかなり開けていたと考えられる。当地に藤原秀衡の創建という龍川院、仙台城敷地をその旧跡とする長泉寺などがあったと伝え(龍川院縁起)、また愛宕山の虚空蔵堂に安置されていた虚空蔵菩薩・千体仏はもと同城の地にあったともいう(「貞山公治家記録」慶長五年条、「封内風土記」)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
川内
せんだい
鹿児島県北西部,薩摩川内市西部の旧市域。川内平野に位置する。 1940年市制。 1951年水引 (みずひき) 村,1956年高江 (たかえ) 村,永利 (ながとし) 村の2村,1957年下東郷村の一部,1965年高城 (たかじょう) 町をそれぞれ編入。 2004年樋脇町,入来町,東郷町,祁答院町,里村,上甑村,下甑村,鹿島村と合体して薩摩川内市となった。中心市街地の川内は古代,薩摩国の国府,国分寺が置かれたところで,早くから川内川の河港として発達。主要産業は農業と工業で,農産物は米,サツマイモ,ラッキョウ,ゴボウなどが多く,畜産も行なわれる。工業は窯業,製紙,食品が中心。川内港臨海地域には九州電力の原子力発電所と火力発電所があり,南九州のエネルギー供給基地となっている。薩摩国分寺跡は国の史跡。新田神社には国の重要文化財の銅鏡がある。また永利のオガタマノキは国の天然記念物。
川内
かわうち
愛媛県中部,松山平野東部にある地区。旧町名。 1955年川上村と三内村が合体して川内村となり,1956年中川村の一部を編入して町制。 2004年9月,重信町と合併し,東温市となる。柑橘類の栽培を中心に農林業が行なわれるが,近年電機製品などの工場が進出している。国道 11号線の整備などで,西部は松山市の住宅地として特に発展。中心集落の川上は松山,新居浜,面河を結ぶ交通の要地。白猪滝,唐岬滝などの景勝地がある。お吉泉のオキチモズク発生地は天然記念物。
川内
かわうち
青森県北部,下北半島にある陸奥湾北岸,むつ市西部の旧町域。 1917年町制。 2005年むつ市に編入。林業が中心をなすが,湾内での漁業も盛んである。川内川支流の湯野川に臨んで,湯野川温泉がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
川内[村] (かわうち)
福島県東部,双葉郡の村。人口2820(2010)。阿武隈高地最高峰の大滝根山(1192m)東麓,木戸川上流を占める。村域の9割は林野からなり,うち半分近くは村有林で,これは明治初期に官有地に編入された9000haに及ぶ林地を1911年行政訴訟の勝訴により村有林としたもので,かつては製炭材を産出し,村の財政を支えた。就業人口の4割弱を第1次産業が占める典型的農山村で,木戸川沿いの平均高度450mの耕地では米,高原野菜,葉タバコが栽培され,畜産,酪農が増加している。西部の万太郎山近くにある平伏沼はモリアオガエル繁殖地として天然記念物に指定されている。上川内には草野心平の蔵書からなる天山文庫がある。大滝根山一帯は阿武隈高原中部県立自然公園に指定されている。2011年3月の福島原発事故に際し,村役場機能を一時,福島県郡山市へ移転したが,12年3月役場本庁で業務を再開した。
執筆者:佐藤 裕治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の川内の言及
【広島平野】より
… 太田川下流低地は最大幅3kmの低平なはんらん原であり,自然堤防などの微高地が少ないので,かつてはたびたび洪水に見舞われた。川内は太田川本流と旧河道の古川との間につくられた輪中(わじゆう)であり,広島市への野菜供給地として重要であったが,近年急速に住宅地化している。広島デルタは典型的な円弧状三角州であり,太田川がその上を6筋の分流となって流れる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」