市波村(読み)いちなみむら

日本歴史地名大系 「市波村」の解説

市波村
いちなみむら

[現在地名]美山町市波

田尻たじり村の東にあり、真宗本向ほんこう寺の門前集落。福井藩領。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では南宇坂中みなみうさかなか郷に含まれる。村名は正保郷帳にみえ、田方四二二石余・畠方三二二石。古来当村に入村するものはすべて本向寺の門徒になったといわれ、一村が本向寺の土門徒。貞享三年(一六八六)の太閤様御免屋鋪村々役川改覚帳(本向寺蔵)に「居屋敷壱反弐畝 市波村次兵衛 忠左衛門 十兵衛」とあって、慶長三年の太閤検地の際の除地があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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