庵さす(読み)イオリサス

デジタル大辞泉 「庵さす」の意味・読み・例文・類語

いおり‐さ・す〔いほり‐〕【×庵さす】

[動サ四]庵をつくる。庵を結ぶ。
「―・す草の枕にともなひてささの露にも宿る月かな」〈山家集・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「庵さす」の意味・読み・例文・類語

いおり【庵】 さす

  1. 庵をつくる。庵をつくって住む。いおさす。いおりす。
    1. [初出の実例]「いほりさす(なら)木蔭に漏る月の曇ると見れば時雨降るなり〈瞻西〉」(出典詞花和歌集(1151頃)冬・一五〇)

いお‐さ・すいほ‥【庵さす】

  1. 〘 自動詞 サ行四段活用 〙いおり(庵)さす
    1. [初出の実例]「秋の田に庵さすしづのとまをあらみ月と共にやもりあかすらん〈藤原顕輔〉」(出典:新古今和歌集(1205)秋上・四三一)

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