普及版 字通 「待(漢字)」の読み・字形・画数・意味
待
常用漢字 9画
[字訓] まつ
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺に(ち)・特(とく)・等(とう)の声がある。〔説文〕二下に「竢(ま)つなり」とあり、待ちうけていて用意する意。卜文に「(なが)し」、金文に「(ゆ)く」のようにを用いており、それよりして待が分化したのであろう。金文の〔公鐘(ちゆこうけいしよう)〕に「を是れ寺(たも)つ」は持、また〔石鼓文、田車右〕に「秀弓寺射す」とは、射を待つ意である。
[訓義]
1. まつ、まちうける。
2. ふせぐ、そなえる、もてなす、あてにする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕待 マツ・ミル・ナゾラフ・ソナフ・トドム・マネ(チ)キル・アカシ 〔字鏡集〕待 ミル・アヤシ・マツ・マナ(チ)キル・ソナフ・サブラフ・ナズラフ・トドム
[声系]
〔説文〕に待に従う字としてを収める。「待つ」と訓する字である。
[語系]
待d、diは声義近く、同訓の字。俟・竢zi、等tngも、それぞれ待つと訓する字である。
[熟語]
待価▶・待賈▶・待間▶・待期▶・待機▶・待客▶・待遇▶・待月▶・待賢▶・待差▶・待罪▶・待字▶・待次▶・待時▶・待終▶・待除▶・待承▶・待詔▶・待制▶・待等▶・待補▶・待望▶・待慢▶・待命▶・待要▶・待養▶・待漏▶・待禄▶
[下接語]
応待・客待・款待・歓待・期待・虐待・遇待・厚待・終待・招待・接待・善待・相待・待・停待・特待・薄待・賓待・奉待・優待・留待・礼待
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報