徒情(読み)あだなさけ

精選版 日本国語大辞典 「徒情」の意味・読み・例文・類語

あだ‐なさけ【徒情】

  1. 〘 名詞 〙 かりそめの、はかない愛情。また、一時の気まぐれな親切。あだしなさけ。
    1. [初出の実例]「わらはがつよき執心(しうしん)は思ひきれ共、いやましにとどまりがたきあだなさけ、こよひはぜひにと御床に忍びてみれば」(出典浄瑠璃・芳野の内裡(1708)四)

あだし‐なさけ【徒情】

  1. 〘 名詞 〙あだなさけ(徒情)
    1. [初出の実例]「さるにても我夫(つま)の秋より先に必ずとあだしなさけの世を頼み」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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