恩ない無(読み)おんでもない

精選版 日本国語大辞典 「恩ない無」の意味・読み・例文・類語

おん‐でも‐な・い【恩ない無】

連語〙 (当然のことで、恩にきることではないの意から)
① いうまでもない。もちろんだ。おんでない。おんない。
史記抄(1477)六「(さきのめ)に起るともよむぞ、(はちのめ)に起るとよむは恩でもない事ぞ」
② 到底ありえない。とんでもない。
四河入海(17C前)一七「今日も東坡を詰(なじら)ば本来只一と見て万物空と見たはあらをぞや。をんてもないぞ。本来面目を見ては只万物は元是万物であるよと云てこそよけれと云べきぞ」

おん‐で‐な・い【恩ない無】

狂言記二人大名(1660)「やいやい。こなたの事でござりまするか。おんでないこと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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