情感(読み)ジョウカン

デジタル大辞泉 「情感」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かん〔ジヤウ‐〕【情感】

物事に接したときに心にわき起こる感情。また、人の心に訴えるような、しみじみした感じ。「情感あふれる詩」「情感をこめて歌う」
感情」に同じ。
人心の正邪清濁、喜怒哀楽の―に至るまでも」〈福沢福翁百話
[類語]感情じょう心情情緒じょうしょ・じょうちょ情調情操情念情動喜怒哀楽気分気色きしょく機嫌きげん気持ち感じエモーション

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精選版 日本国語大辞典 「情感」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かん ジャウ‥【情感】

〘名〙
① 感動すること。感心すること。
扶桑集(995‐999頃)九「酬和之詞、韻高調奇、情感難抑重以吟贈」
十訓抄(1252)一「自筆にてかき付られたりけるを、範永情感にたえず」
② 喜、怒、哀、楽の情。感情。
※福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉一〇〇「人心の正邪清濁喜怒哀楽の情感(ジャウカン)に至るまでも五官の能く達する所と為る可し」 〔新唐書‐張公謹伝〕

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普及版 字通 「情感」の読み・字形・画数・意味

【情感】じよう(じやう)かん

感情。心に感じる。晋・陸雲〔陸典書に与ふる書、三〕四時靈寂にして、柔梓(さうし)(故郷)循(したが)ふ靡(な)し。且つ親の各爾(かくじ)析するを念ひ、感復(ま)た結ぼれ、悲するのみ。

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