愚直(読み)グチョク

デジタル大辞泉 「愚直」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐ちょく【愚直】

[名・形動]正直なばかりで臨機応変行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。「愚直に生きる」
[派生]ぐちょくさ[名]
[類語]まじめ大まじめ几帳面生まじめくそまじめ忠実四角四面誠実篤実真摯至誠信実篤厚質実堅実堅気かたぎ実直謹厳生一本一本気勤勉律儀義理堅い義理立て良心的プレーン単純純粋シンプル純然純一至純純乎じゅんこ純正純良単一純化質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか清貧素朴純朴朴訥ぼくとつ質朴真率清楚実体じってい朴直忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりりきりっと甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまずきちんと規則正しい手取り足取りちゃんとしっかりしゃんときちんきちんきっちりかっちりがっちり規則的整然めでたいお人好し人が好い善玉善人好人物真人間人格者い子馬鹿正直おめでたい能天気

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精選版 日本国語大辞典 「愚直」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐ちょく【愚直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 知恵がなく正直一途(いちず)で、臨機応変の才がないこと。また、正直すぎて気がきかないさま。ばか正直。
    1. [初出の実例]「其義を守て身命を失ふべきに非ず。是等を以て見に愚直なる処分明也」(出典:応永本論語抄(1420)先進第一一)
    2. 「村落辺境の民は、愚直(グチョク)にしてたのもしげ也」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
    3. [その他の文献]〔宋史‐李綱伝〕

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普及版 字通 「愚直」の読み・字形・画数・意味

【愚直】ぐちよく

ばか正直。〔北斉書循吏、孟業伝〕崔暹(さいせん)業に問うて曰く、君きて定州に在り。何のつて、劉西(仁之)をして此(かく)の如く欽せしむると。答へて曰く、稟性愚直、唯だ自ら修むるを知るのみ。他の長無きなりと。

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