手を回す(読み)テヲマワス

デジタル大辞泉 「手を回す」の意味・読み・例文・類語

まわ・す

手段をめぐらす。「あれこれ―・して支援する」
手を尽くして探索する。「方々に―・して調達する」
ひそかにはたらきかける。「事件が明るみに出ないよう―・す」
[類語]前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年古来あらかじめ年来旧来前以て先立ってかつてすでに見越し先刻早め根回し手回し早手回し地固めなら布石事前先手先手を打つ手当て準備下準備段取り手筈てはず下見予習備え伏線つとにとうにとっく示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手を回す」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 回(まわ)

① 手くばりを十分にする。手段をめぐらす。
浮世草子傾城禁短気(1711)三「潜かに知れる人を以て通じ給はば、我方から手を廻(マハ)して逢ふてやる心底なり」
② 手を尽くして探索する。
※落語・船徳(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「吾儕(てまへ)近所で種々(いろいろ)手を廻して容子(ようす)を聞きました所が」
③ ひそかに手を尽くしてはたらきかける。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)四「浮気な女共には、彼方から逢ましたいと、手(テ)を廻(マハ)して頼入れ」

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