手鉤(読み)テカギ

デジタル大辞泉 「手鉤」の意味・読み・例文・類語

て‐かぎ【手×鉤】

鳶口とびぐち一種。長さ約60センチ、筋金入りカシの棒の中ほどに鉤をつけたもの。鳶頭とびがしらが使った。
荷物などを引き寄せるのに使う、短い柄の先に鉤のついたもの。
大形魚を引き上げるのに使う、長い柄に鉤をつけた漁具

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手鉤」の意味・読み・例文・類語

て‐かぎ【手鉤】

〘名〙
① 小型の鳶口(とびくち)
(イ) 六〇センチメートルくらいの樫棒に筋金を入れ、中程に鉤をつけて、鳶頭(とびがしら)が用いるもの。
落語・団子平(1898)〈六代目桂文治〉「消防が指(さし)っ子(こ)を着て手鍵を下げて」
(ロ) 三〇センチメートルくらいの樫棒の先に鉤を付けて、魚屋が魚を扱ったり、運搬人が荷を扱ったりするのに用いるもの。
② 漁具の一つ。大きな魚などを引き上げるのに使う、長柄に鉄の鉤を付けたもの。
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆「長い手鍵(テカギ)蜻蛉切と打ふって」

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