撫で下ろす(読み)ナデオロス

デジタル大辞泉 「撫で下ろす」の意味・読み・例文・類語

なで‐おろ・す【×撫で下ろす】

[動サ五(四)]
なでて下の方へ下げる。上から下へ向けてなでる。「髪を―・す」
(「胸をなでおろす」の形で)ひとまず安心する。「事件がかたづいてほっと胸を―・した」
[類語]こするさする撫でる擦る撫で上げる逆撫で愛撫撫ぜるする撫で回す撫で付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「撫で下ろす」の意味・読み・例文・類語

なで‐おろ・す【撫下】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 物を上から下へ向かって撫でる。撫でて下へさげる。なでくだす。なでさげる。
    1. [初出の実例]「けんべき所さするもあればお胸のあたり撫(ナテ)おろす女も有」(出典:浮世草子・色里三所世帯(1688)上)
  3. ( 「胸をなでおろす」の形で ) ほっとする。ひと安心する。
    1. [初出の実例]「案じて余る涙の色胸なでおろすも道理なり」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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