文脈(読み)ブンミャク(英語表記)context

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デジタル大辞泉 「文脈」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐みゃく【文脈】

文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の筋道。文の脈絡コンテクスト。「文脈で語の意味も変わる」「文脈をたどる」
一般に、物事の筋道。また、物事の背景。「政治改革文脈でながめると」
[類語]語脈脈絡コンテクスト

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精選版 日本国語大辞典 「文脈」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐みゃく【文脈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文のすじみち。文章の流れの中にある意味内容の続きぐあい。文章の脈絡。
    1. [初出の実例]「彼れと我れとは素と文脈文情を異にせるを以て、之を訳するときは全然其妙を失ひ」(出典:修辞及華文(1879)〈菊池大麓訳〉凡例)
  3. 転じて、一般に、物事のすじみち、脈絡のことをいう。「政治の文脈の中でながめる」
    1. [初出の実例]「社会的文脈ぬきに思想の歴史的進化や発展を図式化することで」(出典:日本の思想(1961)〈丸山真男〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文脈」の意味・わかりやすい解説

文脈
ぶんみゃく
context

ある単語や句や文に対して,その前後の単語や句や文が及ぼす意味的規定力。「チョウをこわして入院した」と「チョウが飛んで行く」とを聞いたとき,腸と蝶とがまちがいなく理解されるのは文脈の力による。具体的レファレントをもたない単語ほど,その意味が決るために文脈に依存する度合いが大きい。ときには,意味についてだけではなく,音韻形態を規定する前後関係についても文脈の語が用いられることがあり,また言語的なものだけではなく,発話のときの言語外的な状況 (話し手の感情,話し手間の関係など) も文脈ということがある。前者は環境,後者は場面と呼ばれることが多い。ロンドン学派言語理論では,場面まで含んだものを context of situation (場面の脈絡) と呼び,重視している。たとえば J.ファースは,話し手の言語的ならびに非言語的行動,対象物,言語行動のもたらす結果を含め,その枠のなかで言語を分析することを提唱している。

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普及版 字通 「文脈」の読み・字形・画数・意味

【文脈】ぶんみやく

文の流れ。

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ブランド用語集 「文脈」の解説

文脈

文脈とは消費者の置かれた背景、あるいは消費行動の前後関係のことをいう。

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世界大百科事典(旧版)内の文脈の言及

【談話】より

… 談話の首尾一貫性の背後には陽に現れないさまざまな要因が働いている。それらは一括して文脈contextと呼ばれる。ことばを使ってコミュニケーションを行うとき,人びとは暗黙のうちに文脈を構築し参照している。…

※「文脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」