楚南村(読み)すなんむら

日本歴史地名大系 「楚南村」の解説

楚南村
すなんむら

[現在地名]石川市楚南そなん

山城やまぐしく村の南にあり、東は東恩納ひじやうんな村、南は美里んざとう間切池原いちばる(現沖縄市)。絵図郷村帳では越来ぐいーく間切のうちに「そなん村」と記される。琉球国高究帳でも「そなん村」とあり、高頭四九石余、うち田二三石余(うち永代荒地六石余)・畠二五石余。康熙五年(一六六六)美里間切新設後は、同間切楚南村となる(「球陽」尚質王一九年条)。村位は田畠とも下(里積記)。年代は不明ながら楚南村の疲弊した様子を伝える前嘉手苅親雲上の下知役派遣を依頼した口上覚(琉球資料)が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android