榲桲(読み)マルメロ

デジタル大辞泉 「榲桲」の意味・読み・例文・類語

マルメロ(〈ポルトガル〉marmelo)

バラ科の落葉高木。葉は卵形で、裏面灰白色の毛が密生。5月ごろ、白か淡紅色の5弁花を開き、洋梨状の黄色い実を結ぶ。実は香気があり甘酸っぱく、生食砂糖漬けにする。イラン地方の原産で、日本には江戸時代に渡来。西洋カリン。 秋 花=春》「―にはや新雪の槍穂高/楸邨
[補説]「榲桲」「木瓜」とも書く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「榲桲」の意味・読み・例文・類語

マルメロ【榲&JISEB83;】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] marmelo ) バラ科の落葉高木または低木ペルシア、トルキスタン原産で、長野県諏訪地方などで栽培される。高さ三~八メートル。葉は柄をもち葉身は楕円形で裏に灰白色の毛を密生する。春、枝端に白または淡紅色で径五センチメートルぐらいの五弁花を開く。果実はセイヨウナシ形またはリンゴ形で黄熟する。果実には芳香があり甘酸っぱい味がして生食したり砂糖漬ジャムにされる。漢名、榲桲。かまくらかいどう。マルメ。マルメル。マルメイラ。《 季語・秋 》

▼マルメロの花《 季語・春 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕


マルメル【榲&JISEB83;】

  1. 〘 名詞 〙マルメロ(榲桲)〔多識編(1631)〕

マルメ【榲&JISEB83;】

  1. 〘 名詞 〙マルメロ(榲桲)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「榲桲」の解説

榲桲 (マルメロ・オンモツ;マルメ;マルメイラ;マルメル)

学名Cydonia oblonga
植物。バラ科の落葉高木,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android