樫原宿(読み)かたぎはらじゆく

日本歴史地名大系 「樫原宿」の解説

樫原宿
かたぎはらじゆく

[現在地名]西京区樫原下ノ町付近

洛中七条通の西詰、丹波(現下京区)に発する丹波街道(山陰道)西岡にしのおか丘陵にさしかかる入口に位置し、また西国街道の山崎宿(現乙訓郡大山崎町)と四条街道を結ぶ、物集女寺戸もずめてらど道も当所を通る。

地名は貞享二年(一六八五)刊「京羽二重」に「樫原 七条通の西、丹波へこゆる道なり」とみえるのが早い例で、宝暦四年(一七五四)刊「山城名跡巡行志」には「樫原(御陵)村南河島西丹州街道也、此所駅也、旅宿茶店等有之、当村西塚原沓掛丹州路也、自当村七条口一里十二町沓掛二十九町、峠へ五十町也」と記され、この頃には既に宿場町としての景観をある程度整えていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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