欠損(読み)ケッソン

デジタル大辞泉 「欠損」の意味・読み・例文・類語

けっ‐そん【欠損】

[名](スル)
物の一部が欠けてなくなること。「器物欠損する」
決算上の損失赤字。「大きな欠損を出す」
[類語](1漏れ落ち抜けけつ欠如欠落欠員遺漏脱漏脱落欠漏疎漏空き間引き不備尻抜け抜かり手抜かり手落ち仕落ち/(2不利益損失損害損亡そんもう実損差損赤字出血持ち出し採算割れ実害損する割を食う本が切れる穴をあける割が悪い間尺に合わない食い込む足が出るロス大穴丸損マイナス

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精選版 日本国語大辞典 「欠損」の意味・読み・例文・類語

けっ‐そん【欠損】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 欠け損じること。欠けてなくなること。
    1. [初出の実例]「其欠損して用ふへからさるは、割て割石となし、他の石路に用ふると云」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四)
  3. 金銭上の損失。会社経理で収入よりも支出が多くなること。くいこみ。赤字。
    1. [初出の実例]「東洋汽船といふ会社は、〈略〉八十万円の欠損(ケッソン)を報告した事があった」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉八)

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