普及版 字通 「殉(漢字)」の読み・字形・画数・意味
殉
常用漢字 10画
[字訓] おいじに・したがう
[字形] 形声
声符は旬(じゅん)。旬は徇の省文。徇に徇服の意があり、死を以て徇(したが)うことを殉という。〔玉〕に「人を以て死をるなり」とあり、殉葬の意。殷墓には多くの殉葬があり、犠牲また魂振り的な意味をもつものであったと考えられる。のち殉義・殉節のようにも用いる。
[訓義]
1. 殉死、おいじに、殉葬・副葬のもの。
2. したがう。
3. もとめる、みだりに求める。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕殉 メグル・メグラス・トコフ・トナフ・シス・コロス・モトム・シタガフ・ウク・イトナム
[語系]
殉・徇・循ziuenは同声。(遵)tziunも声義近く、みな他に従う意のある語である。
[熟語]
殉義▶・殉業▶・殉国▶・殉死▶・殉私▶・殉職▶・殉身▶・殉節▶・殉葬▶・殉道▶・殉難▶・殉没▶・殉名▶
[下接語]
殺殉・慕殉・用殉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報