江戸砂子(読み)えどすなご

精選版 日本国語大辞典 「江戸砂子」の意味・読み・例文・類語

えどすなご【江戸砂子】

  1. 書名。菊岡沾涼著。江戸地誌社寺名所由来などを記したもの。享保一七年(一七三二)作、六巻六冊。明和九年(一七七二増補、六巻八冊。

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日本歴史地名大系 「江戸砂子」の解説

江戸砂子
えどすなご

六巻六冊

別称 江戸砂子温故名跡誌・江府名蹟志 菊岡沾凉著 享保一七年刊

版本 国立国会図書館静嘉堂文庫・都立中央図書館ほか

解説 自序には「江戸の名所旧跡江戸雀江戸鹿子にならって」とある。巻一では武蔵国の概説から江戸城の内外を記し、巻二からは江戸城を中心にした方位で、市中と追加にある下総の真間・中山などを加えた二三方向の地域を紹介する。各地区のはじめには自ら記した略図をおき、挿絵は二二図。在来の地誌に比して最も整った地誌。

活字本 昭和五一年刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「江戸砂子」の意味・わかりやすい解説

江戸砂子 (えどすなご)

江戸地誌。別名《江戸砂子温故名跡誌》。菊岡沾凉(せんりよう)著。1732年(享保17)万屋清兵衛刊。6巻。府内の地名寺社,名所などを掲げて解説し,約20の略図を付す。この出版は成功し,同著者で《続江戸砂子》5巻が35年に上梓された。内容は正編の補遺。また72年(安永1)に,丹治恒足軒・牧冬渉斎による正編の再校本8冊が藤木久市から刊行された。挿図は正編の複製のほか〈新吉原町略図〉が加えられている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江戸砂子」の意味・わかりやすい解説

江戸砂子
えどすなご

菊岡沾涼著。6巻6冊。『江戸砂子温故名跡志』ともいう。享保 17 (1732) 年刊。江戸市中の旧跡や地名を図解入りで説明している地誌。版本は国会図書館をはじめ京都大学などにある。

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