(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「泣」の意味・読み・例文・類語

きゅう【泣】[漢字項目]

[音]キュウ(キフ)(呉)(漢) [訓]なく
学習漢字]4年
涙を流す。なく。「泣訴感泣号泣涕泣ていきゅう悲泣
なみだ。「垂泣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泣」の意味・読み・例文・類語

なか‐・せる【泣】

〘他サ下一〙 なか・す 〘他サ下二〙 (動詞「なく(泣)」に使役助動詞「せる」の付いたもの)
① 人が泣くようなひどい仕打ちをする。
真理の春(1930)〈細田民樹共同戦線「七千人の従業員同数株主を泣(ナ)かせ」
② 泣きたくなるほど感動させる。感きわまらせる。
風姿花伝(1400‐02頃)二「人をなかする所あらば、無上の上手と知るべし」

なか‐・す【泣】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒なかせる(泣)
[2] 〘他サ五(四)〙 =なかせる(泣)
浮世草子世間娘容気(1717)三「此方母じゃ人の死にぎわには、あっぱれ見事に啼(ナカ)して見せふ」

な・ける【泣】

〘自カ下一〙 (動詞「なく(泣)」の可能動詞形) 自然に涙が出てくるほど感動する。感きわまって、ひとりでに泣き出す。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉前「お玉は只泣けて来た」

なか‐せ【泣】

語素〙 人を表わす名詞に付いて、その人をさんざん困らせることを表わす。「医者なかせ」「親なかせ」など。
洒落本・無頼通説法(1779)「芸者なかせに芸をしったは」

きゅう キフ【泣】

〘名〙 泣くこと。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八「児女の泣(キフ)を学ぶ時であらふか」

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