精選版 日本国語大辞典 「浅葱・糸葱」の意味・読み・例文・類語
あさ‐つき【浅葱・糸葱】
〘名〙 (「あさづき」とも)
① ユリ科の多年草。中国および日本原産。山野に生えるが、野菜としても栽培する。高さ約三〇センチメートル。形状はラッキョウに似る。地下に長卵形で、薄い紅紫色の鱗茎(りんけい)がある。葉は長さ約二〇センチメートルの細い中空の円柱状。初夏、花茎の頂に淡紫色の小花を半球形につける。葉や茎はネギの代用、鱗茎はきざんで薬味に用いる。せんぼんわけぎ。せんぶき。《季・春》
※十巻本和名抄(934頃)九「嶋蒜 楊氏漢語抄云嶋蒜〈阿佐豆木 式文用レ之〉」
※俳諧・毛吹草(1638)二「二月〈略〉あさつき にら 青からし」
② 「あさつきなます(浅葱膾)」の略。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)一「あさつきはあいそつかしの鱠也」
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