デジタル大辞泉
「野蒜」の意味・読み・例文・類語
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の‐びる【野蒜】
〘名〙
ユリ科の多年草。各地の山野に生える。高さ三〇~八〇センチメートル。全体にニラや
ネギに似た
臭気がある。鱗茎は
広卵形で白い。葉は細長い管状で長さ約三〇センチメートル。夏、
茎頂に黒紫色で
球状の「むかご」にまじえて
長柄をもつ小さな花を半球状につける。花は六花被をもち
白色で裏は紫色。葉・鱗茎は食べられ、また鱗茎をおろして
麦粉と練ったものを塗れば
打撲傷に効くという。
漢名に
山蒜を当てる。ひる。ねびる。ぬびる。《季・春》
▼のびるの花《季・夏》
※俳諧・落柿舎日記(1774)「猪の藪ほりかへす野ひるかな〈野明〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
野蒜
のびる
宮城県中東部、東松島市(ひがしまつしまし)の一地区。鳴瀬川河口右岸にあり、明治までは一寒村であったが、明治政府の東北開発の拠点として野蒜築港工事が推進された。1884年(明治17)の台風などで中止、廃港となった。野蒜海岸一帯は奥松島といわれる。JR仙石(せんせき)線野蒜駅がある。また、鳴瀬川河口と松島湾を結ぶ東名運河(とうなうんが)が通じ、2004年(平成16)には洪水防止のための野蒜水門が完成した。
[編集部]
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野蒜 (ノビル・ネビル)
学名:Allium grayi
植物。ユリ科の多年草,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報