海人草・海仁草(読み)まくり

精選版 日本国語大辞典 「海人草・海仁草」の意味・読み・例文・類語

まくり【海人草・海仁草】

〘名〙 紅藻類フジマツモ科の海藻熱帯海洋に広く分布し、紀伊半島以南の沿岸深部岩礁に着生。高さ五~二五センチメートル。葉状体は不規則に二股に分岐し、剛毛状の小枝におおわれ暗紫色を帯びる。全草を煎じて回虫蟯虫の駆除薬に用い、また、甘草、大黄を加えて、新生児胎毒を下すのにも用いる。かいにんそう。かいじんそう。鷓鴣菜。〔多識編(1631)〕

かいにん‐そう ‥サウ【海人草・海仁草】

〘名〙 紅藻類フジマツモ科の海藻「まくり(海人草)」の異名。回虫駆除薬とする。
言経卿記‐天正一七年(1589)八月晦日「四物湯に白朮・香附子・阿曜・呉茱萸・干姜・海人草等三包進了」

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