温湯浸法(読み)オントウシンポウ

デジタル大辞泉 「温湯浸法」の意味・読み・例文・類語

おんとう‐しんぽう〔ヲンタウシンパフ〕【温湯浸法】

農作物種苗温湯に浸す消毒法。麦の黒穂病サツマイモ黒斑病などの予防に有効。
農作物の種子を温湯に浸して発芽を促進する法。休眠を破って発芽を早める。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「温湯浸法」の意味・読み・例文・類語

おんとう‐しんぽう ヲンタウシンパフ【温湯浸法】

〘名〙
① 種苗を温湯に浸す消毒の一方法。主にサツマイモの黒斑病を防ぐのに用いられる。温湯に浸す前後冷水で冷やす場合は冷水温湯浸法といい、主にイネやムギの消毒に用いられる。
② 発芽促進法の一つ。休眠中の植物の芽を一定時間温湯に浸して発芽を促すもの。
③ イネを交雑させる時に温湯につけておしべ機能を殺す方法。

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