デジタル大辞泉
「満作」の意味・読み・例文・類語
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まん‐さく【満作】
〘名〙
① 穀物がよくみのること。豊作。
※上杉家文書‐建久七年(1196)一〇月・肥前仁比山収納使入物等停止下文「且為令満作御田」
② (形動) 完全に作ること。満足に生むこと。また、そのさま。
※談義本・艷道通鑑(1715)三「人間一人は土神
(うぶすな)の
御手伝、三世の諸仏の御取立にあらざれば、満作
(マンサク)にはあらざるぞ」
③ 建物などが完成すること。
※本福寺跡書(1560頃)妙専尼懐妊夢相之事「御影堂同年号十四年に御建立、のちの年に御本堂御満作了」
④
マンサク科の落葉小高木。本州、四国、九州の山地に生え、庭木ともされる。高さおよそ三メートル。葉は互生して柄をもち、扁倒卵形で質厚く、上面は脈が落ち込んでしわのように見え、縁の上半部は鈍鋸歯
(きょし)がある。
早春、葉に先だって黄色の四弁花が咲く。
花弁は
線形。果実は卵球形で短毛を
密生、熟すと二裂して黒い種子をはじき出す。葉は
咽喉カタルのうがい薬にされ、
樹皮で蛇籠などをつくる。
和名は、
豊年満作の満作の意で、枝いっぱいに花をつけるところからとも、春早く「まっさきに」咲く花の意ともいう。漢名に金縷梅をあてるが、
誤用。《季・春》 〔日本植物名彙(1884)〕
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