潮来(市)(読み)いたこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「潮来(市)」の意味・わかりやすい解説

潮来(市)
いたこ

茨城県南東部にある市。1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)津知(つち)、延方(のぶかた)、大生原(おおうはら)の3村と合併。2001年(平成13)牛堀町(うしぼりまち)を編入して市制施行。JR鹿島(かしま)線と国道51号、355号が通じ、東関東自動車道の潮来インターチェンジがある。江戸時代、霞ヶ浦(かすみがうら)の出入り口に位置する牛堀は水上交通の要衝で、葛飾北斎の『富嶽三十六景』の「常州牛堀」に描かれる。常陸利根(ひたちとね)川に沿う潮来は東北諸藩の物資を江戸に送る中継地として繁栄した。景勝地としても知られ、現在も水郷筑波国定公園(すいごうつくばこくていこうえん)の観光の中心地。農業は米作が中心、野菜や花卉(かき)栽培も行われる。北部に潮来工業団地がある。面積71.40平方キロメートル、人口2万7604(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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