デジタル大辞泉 「火の鳥」の意味・読み・例文・類語
ひのとり【火の鳥】
伊藤整の長編小説。昭和28年(1953)刊行。とある女優の半生を描く。昭和31年(1956)、井上梅次監督により映画化。
手塚治虫の長編漫画。昭和29年(1954)発表の「
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東スラブの昔話に登場し,翼が炎のように輝くことからこの名がある空想上の鳥。この鳥について語られるロシアの昔話《イワン王子と灰色の狼》では,旅に出た末息子の主人公に火の鳥を生け捕りにすべしなどの難題が課される。火の鳥は主人公を遠くまで運んだり,魔女のもとからの逃亡を助けて助言を与え,死んだ主人公を蘇生させる援助者としての役割をもつ。その反面,昔話の火の大蛇と同じく,主人公の母を連れ去る略奪者として語られることもある。こうした伝承の背後には火をめぐる神話的観念,ならびにこの世とあの世の仲介者,他界への導き手あるいは霊魂鳥としての鳥のシンボリズムが存在している。この鳥のイメージは芸術作品にも影響を及ぼし,ロシア文学(V.A. ジュコーフスキー,P.P. エルショフ)や絵(I.Ya.ビリビン)に題材を与え,同名のバレエがストラビンスキーの作曲,M.M.フォーキンの台本と振付によって,1910年にパリでディアギレフのバレエ・リュッスの手で上演された。
執筆者:坂内 徳明
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バレエ。ロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフの依頼で1910年ストラビンスキーが作曲。ロシアの古い民話に取材したもので、火の鳥の助力を得たロシアの王子が魔王に捕らわれた王女たちを救出するまでのいきさつを幻想的に描いた作品。同年フォーキンの振付けによりパリ・オペラ座で初演され、大成功を収めた。当時まだ無名だったストラビンスキーはこの一作で一躍ヨーロッパ中の注目を集める存在となり、とくにその色彩的な管弦楽法とリズムの多様さが20世紀の音楽に与えた影響は大きい。初演の翌年、作曲者は演奏会用の組曲版をまとめ、のちに1919年と45年にその改訂を行っている。
[三宅幸夫]
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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