煮え切らない(読み)ニエキラナイ

デジタル大辞泉 「煮え切らない」の意味・読み・例文・類語

にえきら◦ない【煮え切らない】

[連語]態度がはっきりしない。ぐずぐずしている。「―◦ない返事」
[類語]不確かうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦怯弱意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこい躍起隔靴掻痒いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「煮え切らない」の意味・読み・例文・類語

にえきら【煮切】=ない[=ぬ・=ん]

  1. いつまでも態度をはっきりさせない。ぐずぐずして決定しない。
    1. [初出の実例]「煮えきらぬ足も片々今井橋」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一二)
    2. 「あの男は私が一所に下宿をして居る時分から実に煑え切らない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

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