猿沢遺跡(読み)さるさわいせき

日本歴史地名大系 「猿沢遺跡」の解説

猿沢遺跡
さるさわいせき

[現在地名]弘前市十腰内 猿沢

巌鬼山がんきさん神社北側に位置し、長前ちようまえ川の支流を隔てて二ヵ所に分れて存在する。

明治三三年(一九〇〇)から知られ、多くの好事家により盗掘が重ねられてきた。俗に川の左岸きゆうカメコ山、右岸しんカメコ山とよぶ。旧カメコ山は縄文時代晩期の各型式遺物を出土するが、盗掘により壊滅状態となった。

新カメコ山は、昭和三五年(一九六〇)三次にわたり発掘調査され、縄文時代後期に属する竪穴住居跡・列石遺構のほか、多数の遺物が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android