異客(読み)イキャク

デジタル大辞泉 「異客」の意味・読み・例文・類語

い‐きゃく【異客】

主賓以外の客。
故郷を離れて暮らす人。また、旅する人。いかく。
《「違格いきゃく」との混同から》好ましくない客。招かれざる客。
「―も交り行き通ふ」〈浄・油地獄

い‐かく【異客】

いきゃく(異客)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異客」の意味・読み・例文・類語

い‐きゃく【異客】

〘名〙
① 故郷を遠く離れた土地や、また外国で暮らす人。また、故郷を離れて旅する人。〔王維‐九月九日憶山東兄弟詩〕
② 主賓以外の客。
③ (近世格式に違う意の「違格」と混同し、正当でない客の意にとり) 好ましくない客。歓迎されない来客遊客。いきゃくもっきゃく。
雑俳・削かけ(1713)「きそうなぞよみやの日からいきゃくども」
④ (常と変わった客の意から) 盗賊。〔春秋左伝‐襄公三一年〕
⑤ 死去してあの世に行った人。
蘭東事始(1815)下「其業を卒へずして、是亦異客(イキャク)となれり」

い‐かく【異客】

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普及版 字通 「異客」の読み・字形・画数・意味

【異客】いかく

他郷の人。また旅人。唐・王維〔九月九日、山東の兄弟を憶ふ〕詩 獨り異に在りて異客と爲る 佳(あ)ふ(ごと)に倍(ますます)親を思ふ

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