普及版 字通 「痛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
痛
常用漢字 12画
[字訓] いたむ・きびしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は甬(よう)。甬に(通)(つう)の声がある。〔説文〕七下に「なり」とあり、疾痛の甚だしいことをいう。それで痛罵・痛飲など、徹底してことをする意にも用いる。
[訓義]
1. いたむ、なやむ、くるしむ、うずく。
2. なげく、かなしむ、おしむ。
3. きびしい、はなはだしい。
4. 思い切り、徹底的に、存分に。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕痛 じて膚中に在るなり。伊太之(いたし) 〔名義抄〕痛 イタム・イタシ・タヘガタシ・ハナハダ/痛乎 イタイカナ 〔字鏡〕痛 イタシ・タヘガタシ・ヒトシ・ヤム・ヤマヒ・イタム
[語系]
痛・恫thongは同声。恫(どう)は〔説文〕十下に「痛むなり」と訓する字。甬は桶、同は筒、ともに通徹の意がある。
[熟語]
痛飲▶・痛隠▶・痛怨▶・痛禍▶・痛快▶・痛感▶・痛愧▶・痛毀▶・痛苦▶・痛撃▶・痛言▶・痛哭▶・痛酷▶・痛恨▶・痛疾▶・痛傷▶・痛縄▶・痛心▶・痛惜▶・痛斥▶・痛責▶・痛切▶・痛絶▶・痛楚▶・痛嘆▶・痛懲▶・痛詆▶・痛悼▶・痛毒▶・痛念▶・痛罵▶・痛痺▶・痛愍▶・痛風▶・痛憤▶・痛痒▶・痛癢▶
[下接語]
哀痛・怨痛・痛・脚痛・苦痛・頸痛・劇痛・激痛・酷痛・嗟痛・酸痛・慚痛・歯痛・疾痛・愁痛・傷痛・心痛・陣痛・頭痛・切痛・創痛・惻痛・怛痛・沈痛・鎮痛・痛・悼痛・鈍痛・悲痛・病痛・憤痛・抱痛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報