登別クマ牧場(読み)のぼりべつくまぼくじよう

日本歴史地名大系 「登別クマ牧場」の解説

登別クマ牧場
のぼりべつくまぼくじよう

[現在地名]登別市登別温泉町

登別温泉街の東方一・四キロの四方嶺しほうれい(五四九・三メートル)頂上にある博物館類似施設。世界初のエゾヒグマの集団飼育・繁殖を行っている。登別温泉ケーブル株式会社が昭和三二年(一九五七)温泉街―四方嶺頂上間のケーブルカー施設を開設、同三三年に子グマ八頭によるクマ牧場を開設した(登別町史)。のち人工繁殖に取組み、同四一年に初の繁殖に成功、同五五年三月には一五〇頭に増加、観覧に供している。施設ではヒグマの総合研究を行っており、付設のクマ資料館にはヒグマの胎児、生後一日目から成獣までの各世代別剥製、骨格標本、内臓諸器官液浸標本、捕獲道具、冬ごもりジオラマ、ヒグマの声の録音テープ、写真など二六五点の資料が保存・展示されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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