白地(読み)シロジ

デジタル大辞泉 「白地」の意味・読み・例文・類語

しろ‐じ〔‐ヂ〕【白地】

布や紙などのの白いこと。また、その白い。「白地浴衣
地質の白いこと。白の無地。「白地花入れ
[類語]真白い真っ白い白い白白しらじら白白しろじろ白っぽい真っ白け真っ白生白い仄白い雪白せっぱく雪白ゆきじろ皚皚がいがい雪を欺く純白白色白妙しろたえ乳色乳白色ミルク色灰白色象牙色ホワイトオフホワイトアイボリー蒼白そうはく白白しい白皙はくせき色白白面白地しろじ

しら‐じ〔‐ヂ〕【白地】

紙・布などの、まだ書いたり染めたりせず、白いままのもの。しろじ。
きむすめ。処女
「―の娘ども、傾国風俗見習ひ」〈風俗文選・百花譜〉
[類語]真白い真っ白い白い白白しらじら白白しろじろ白っぽい真っ白け真っ白生白いほの白い雪白せっぱく雪白ゆきじろ皚皚がいがい雪を欺く純白白色白妙しろたえ乳色乳白色ミルク色灰白色象牙色ホワイトオフホワイトアイボリー蒼白そうはく白白しい白皙はくせき色白白面白地しろじ

はく‐ち【白地】

白い生地きじ。しろじ。
建造物立木の立ってない土地。また、法律上の調査・規制などのなされていない土地。さらち。「白地地域」
芸娼妓などに対して、素人しろうと
「―の女のいと初心なるりんきだて」〈色道大鏡・一四〉

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精選版 日本国語大辞典 「白地」の意味・読み・例文・類語

はく‐ち【白地】

[1] 〘名〙
① 白い生地(きじ)。〔世説新語文学
② (「はくぢ」とも) 家や樹木のない土地。さらち。
吾妻鏡‐文治五年(1189)八月八日「始梵宇営作。先白地立仮柱四本
③ 芸娼妓などに対して素人の女。
※評判記・色道大鏡(1678)一四「白地(ハクチ)の女のいと初心なるりんきだて」
④ 無知で凡庸なこと。また、その人。薄地。薄知
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一「智恵を消して白地の凡夫になりかへる処が干要ぞ」
[2] 〘副〙
① ただちに。にわかに。すぐさま。あからさまに。
兵範記‐仁安三年(1168)一〇月八日「徒送数日、度々雖申上、其事不行之故、白地帰京云々」
② わけもなく。なんとなく。みだりに。〔李白‐越女詞〕

しろ‐じ ‥ヂ【白地】

〘名〙
織物の地の白いこと。また、そのもの。《季・夏》
たまきはる(1219)「しろちのにしきの二つ御小袖」
② 地質の白いこと。また、そのもの。白く無地であるもの。
今昔(1120頃か)二〇「師の聖人の常に酢入れて置たりける、白地(しろぢ)小瓶(ちひさきかめ)の有けるが」
③ きむすめ。しらじ。

しら‐じ ‥ヂ【白地】

〘名〙
① 紙や布などの、まだ書いたり染めたりしていない白いもの。しろじ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
狂歌卜養狂歌集(1681頃)夏「ある人白地のあふぎにだてなるうたをよめとありければ」
② きむすめ。処女。しらじの娘。
※長唄・百千鳥娘道成寺(1744)「元の白地にして戻しや」

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普及版 字通 「白地」の読み・字形・画数・意味

【白地】はくち

しろ地。〔世説新語、文学〕孫興(綽)(い)ふ、曹輔佐()は才白地の光錦(地模様)の如し。裁して(ふはんこ)(下僕の袴)と爲す。無きに非ざるも、(はなは)だ裁製(程よさ)無しと。

字通「白」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白地」の意味・わかりやすい解説

白地
はくち

徳島県北西部、三好(みよし)市池田町の一地区。四国山地を横切って北流する吉野川が流路を東方に転じる左岸に位置し、右岸の中西とともに渡津(としん)集落として栄えた。現在は三好橋、池田大橋、徳島自動車道の池田へそっ湖大橋が架設されている。吉野川畔には一軒宿の温泉の白地温泉がある。戦国時代には三好長慶(ながよし)の一族大西氏の居城である白地城があった。

[高木秀樹]

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