目映ゆい(読み)マバユイ

デジタル大辞泉 「目映ゆい」の意味・読み・例文・類語

ま‐ばゆ・い【目映ゆい/×眩い】

[形][文]まばゆ・し[ク]
光が明るすぎて、まともに見られない。まぶしい。「―・い朝の光」
まともに見られないほどきらびやかで美しい。「―・いばかりの宮殿
恥ずかしい。てれくさい。
「親、はらから許して、ひたぶるに迎へ据ゑたらん、いと―・かりぬべし」〈徒然・二四〇〉
度が過ぎていて、見ていられない。
「しばしばまかり馴るるには、少し―・く」〈帚木
[派生]まばゆがる[動ラ五]まばゆげ[形動]まばゆさ[名]
[類語](1まぶしいくら目眩めくるめ明明あかあか明明めいめい燦燦さんさん燦然さんぜん皎皎こうこう煌煌こうこう耿耿こうこう燦爛さんらん爛爛らんらんぎらぎらぴかっとぴかりぴかぴかきらりきらきらぎらりてかてかてらてらちらちらちかちか/(2まぶしい華やかきらびやか絢爛けんらん華麗華美豪華派手豪勢豪儀豪奢ごうしゃ派手やか華華しい美美しい輝かしい麗麗しい華やぐゴージャスデラックスハイカラ

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精選版 日本国語大辞典 「目映ゆい」の意味・読み・例文・類語

ま‐ばゆ・い【目映・眩・羞明】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]まばゆ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「ま(目)はゆ(映)し」の意 )
  2. 強い光がはげしく目を射して、まともに見られない。まぶしい。
    1. [初出の実例]「つつめどもほたにひとめのしげきよにあけばひかげのまばゆからまし」(出典:中務集(989頃))
  3. あまりにきらびやかで、まぶしく感じられるほどである。まぶしいほどすばらしい。光り輝くほど美しい。
    1. [初出の実例]「あたり光り輝きて、見る人まばゆきまでみゆ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  4. 人目に、至らぬ点などがあらわになってひどく気おくれがする。まともに顔をあげていられぬほど恥ずかしい。また、すばらしいものに対して気がひける。及ばない。
    1. [初出の実例]「女は、としごろにいみじうやつれぬらんと思ふに、いとまばゆきまではづかしきに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  5. あまりに度がすぎていて、思わず顔をそむけたくなる。目をそらしたくなる。まともに相手になっていられない。
    1. [初出の実例]「少しまばゆく、えんに好ましき事は目につかぬ所あるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

目映ゆいの派生語

まばゆ‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

目映ゆいの派生語

まばゆ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

目映ゆいの派生語

まばゆ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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