着下(読み)きくだす

精選版 日本国語大辞典 「着下」の意味・読み・例文・類語

き‐くだ・す【着下】

〘他サ四〙 着物武具などを身につける。衣服を身にまとう。
太平記(14C後)九「紫糸の鎧金物重(しげ)く打たるを、透間もなく着下(キクダ)して」
※当世文学通(1889)〈内田魯庵〉「赤味がかった黒斜子(くろななこ)羽織を着下(キクダ)し」

き‐おろし【着下】

〘名〙
衣類着古したものを、目下の者に与えること。また、その物。着古し。
浮世草子好色一代男(1682)一「嶋原の着(キ)おろし・あやめ八丈・から織のふる着も、此里におくりてよき事に似せけると申侍る」
② 新しい衣服を初めて着ること。また、その物。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android