デジタル大辞泉
「社務」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しゃ‐む【社務】
〘名〙
※
太平記(14C後)
三六「
八幡に清氏願書を籠
(こめ)ぬる事有べからずとて、内々社務
(シャム)を召て問れければ」
② 神社の事務。
※教部省達甲第一号‐明治七年(1874)二月二日「社務取扱所称呼各社異称候趣」
③ 会社の事務。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
社務 (しゃむ)
神社で行う事務一般を称して社務といい,それを執行する建物を社務所と呼ぶ。また往古,神職の長として一社の事務を執行したものを社務あるいは社務職(しやむしき)ともいった。松尾神社,平野神社,住吉神社,鶴岡八幡宮などの諸社には,これが置かれた。社務の語が一般化したのは明治以降で,神社が国家の管理下におかれたため,公務を行う事務所が必要とされ,多くの神社に社務所が作られた。明治以前も,大きな神社には政所(まんどころ),庁舎,庁屋などと称する施設があった。社務のおもな内容は,神社で恒例・臨時に行われる祭儀の準備や氏子,崇敬者,来訪者との応接および庶務会計等である。
→神職
執筆者:茂木 貞純
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報