神き(読み)かむろき

精選版 日本国語大辞典 「神き」の意味・読み・例文・類語

かむ‐ろ‐き【神き】

〘名〙 (「かむろぎ」とも) =かみろき(神━)
延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「高天(たかま)の原(はら)に神留(かむづま)り坐(ます)皇睦(すへむつ)神漏伎(カムロキ)の命(みこと)神漏彌(かむろみ)の命(みこと)を以ち」

かみ‐る‐き【神き】

常陸風土記(717‐724頃)香島「諸祖天神〈俗(くにひと)賀味留彌(かみるみ)賀味留岐(カミルキ)と云ふ〉、八百万(やほよろづ)の神たちを高天の原に会集(つど)へたまひし」

かみ‐ろ‐き【神き】

〘名〙 (「かみろぎ」とも。「ろ」は接尾語。「き」は男性を表わす) 神。また、祖神。特にその男神をいう。かみるき。かむろき。かぶろき。⇔かみろみ
書紀(720)白雉元年二月(北野本訓)「我が親(むつ)神祖(カミロキ)の知(しら)す穴戸の国の中に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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