神仙(読み)シンセン

デジタル大辞泉 「神仙」の意味・読み・例文・類語

しん‐せん【神仙/神×僊】

不老不死で、神通力をもつ人。仙人。「―たん
(神仙)《「しんぜん」とも》日本音楽十二律の一。基音壱越いちこつより一〇律高い音で、中国の十二律の無射ぶえき洋楽ハ音にあたる。
[類語]仙人仙女

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精選版 日本国語大辞典 「神仙」の意味・読み・例文・類語

しん‐せん【神仙・神僊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神または仙人。修行して神通力(じんずうりき)を得た人。
    1. [初出の実例]「僕問曰 誰郷誰家児等 若疑神仙者乎」(出典:万葉集(8C後)五・八五三・序文)
    2. 「おのづから神仙のすみかにもやあるらん、いとどおくゆかしく見ゆ」(出典:東関紀行(1242頃)興津より車返)
    3. [その他の文献]〔史記‐封禅書〕
  3. ( 「しんぜん」「じんせん」とも ) 雅楽十二律の一つ。壱越(いちこつ)より十律高い音。中国十二律の無射(ぶえき)、西洋音階のハ音に相当する。
    1. [初出の実例]「神仙 ジンセン」(出典:いろは字(1559))

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普及版 字通 「神仙」の読み・字形・画数・意味

【神仙】しんせん

仙人。また、神采ある人。〔後漢書、郭太伝〕後、里に歸る。衣冠儒、りて河上に至る。車數千兩。林宗(郭太)唯だ李膺と舟を同(とも)にして濟(わた)る。衆之れをみて、以て仙と爲す。

字通「神」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「神仙」の意味・わかりやすい解説

神仙【しんせん】

神仙説

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世界大百科事典(旧版)内の神仙の言及

【神仙説】より

…中国で生死を超脱した存在の可能性を考える思想。神仙説の萌芽は戦国時代(前3世紀)に認められる。たとえば《荘子》には風を吸い露を飲み,雲気に乗って飛竜を御する藐姑射(はこや)の山の神人や踵(きびす)をもって呼吸する真人などのイメージがえがかれ,《楚辞》には神仙との遊行がうたわれている。…

【仙人】より


[中国]
 人間でありながら永遠の生命を獲得し,長生不死をとげるものをいい,〈神仙〉ともよばれる。〈仙〉の本字は〈僊〉であって,舞うさまの形容や上昇の意味に使用される。…

※「神仙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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